こんにちは、ヨガインストラクター&ライターのあゆみです。
すでにインストラクターとして活動している方も、また、インストラクターデビューしていないけど資格は取ったという方も、継続してヨガスタジオに通っていますか?
「もうインストラクターになったし、自分がレッスンをしているんだからもう通わなくてもいいよねー」と思っているなら、その考えを一度改めてほしいのです。
目次
勉強のためにヨガスタジオに通うこと
ヨガインストラクターになったから、もうヨガスタジオには通ってないという方、けっこういませんか?実は、インストラクターになってからの方が、たくさんレッスンを受けるべきなんです!
様々なインストラクターさん、特に人気のインストラクターさんのレッスンを受けることで、やる気がアップしますし、また自分のレッスンの参考にもなりレッスンの質が高まります。
そこで、自分が「勉強する」ためにスタジオに通うなら、どういったポイントを抑えてレッスンに参加するべきか私なりの視点で考えてみました。
勉強しようと意気込んでスタジオに行ったけど、ついレッスンに夢中になってしまって何も覚えてないという方もぜひ参考にしてみてください。
レッスンすべてを記憶するのはもちろん難しいですが、注目するポイントを絞ってレッスンに参加すれば得られるものはとても大きいですよ!
余談ですが、お客様が「レッスンが終わったら何をやっていたかあまり思い出せない」というレッスンは良いレッスンだと私は思います。
インストラクターがシンプルな言葉で、スムーズな流れで誘導し、お客様をレッスンに集中させていたという証拠ですよね。
インストラクターさんの「声」に注目しよう
それぞれスタジオによって広さが異なりますが、特にお客様を多く集める人気のインストラクターさんはそのスタジオに合わせた声の大きさ・トーンに気を使っています。
大きなスタジオなのに小さな声では聞こえづらいというのはもちろんのこと、逆に小さなスタジオで大きな声を出されるのもお客様にとってはストレスになります。
「そんなのわかってるよ」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、そのスタジオに合わせて適切な声を出せるインストラクターさんはそう多くはありません。
現にインストラクターの声に関するクレームもあるのです。(クレームとまではいかなくても、「〇〇先生のレッスンは良いんだけど、ちょっと声が聞こえづらいわね」なんて会話を耳にすることがあります)
ですので、様々なレッスンに参加しインストラクターさんの声を聴いて、理想的な声の大きさやトーンをまずは感じ取りましょう。大きいスタジオなら、あえて後ろの方で受けてみるのもおすすめです。
「パワー系のヨガではちょっとテンション高めの声でも違和感はないな」
「仰向けのポーズを行なっている時は、落ち着いた声のトーンが良いな」
「後ろの方で前がよく見えなくても、先生の声が聞こえるからポーズが取れるな」
「こういう声で、こう言ってあげると、初心者の人は安心するんだな」
などと、普段普通にレッスンを受けている時や、自分がレッスンをやっている時はわからなかったことに気付くことができるはず。
自分の理想がわかったら、親しい人に協力を仰ぎ自分のレッスンを受けてもらって素直な感想を聞いたり、自分の声を録音したりしてみましょう。
自分の声が自分の思っていた声と違ってショックを受けることもありますが(笑)、それがお客様に届ける声ですので声の大きさだけでなく聞いてて気持ちの良い声のトーンも練習します。
結局自分のレッスンに参加して自分の声を聴くというのは不可能ですが、お客様に常に目を配っていると、聞き取りづらそうにしているお客様がいれば表情でわかります。
逆に声がうるさければ、特に前のほうのお客様はしかめっ面です。
初めのうちはレッスンだけで精いっぱいで声にまで気を配れないこともありますので、特に後ろのほうにいらしたお客様には声が聞き取りやすかったかどうか素直にたずねてみましょう。
ヨガに来ているお客様は基本的に優しい方が多いですし、ストイックそうでちょっとキツそうな見た目のお客様も、より良いレッスンを提供しようと頑張っているインストラクターには快く協力してくれます。
お急ぎでなさそうなら声をかけてコミュニケーションを取っていきましょう!
声が高い人は
声が高めのインストラクターさんはいくらでもいます。ですが、きゃぴきゃぴした印象を抱かせるインストラクターはあまりいません。
ヨガと一言で言っても様々なものがありますが、どのクラスも最後に「シャヴァーサナ(屍のポーズ)」を行ないますね。
シャヴァーサナでは仰向けになり、全身をヨガマットに預け心身を解放し瞑想状態になります。
このシャヴァーサナがレッスンの最後になりますので、ここでリラックスできないとレッスン全体の印象が悪くなります。
シャヴァーサナを行なう時はいきなり「はい、シャヴァーサナ~」と誘導するわけではなく、インストラクターが様々な言葉で誘導していきます。
パワーヨガなど、よく動くレッスンの間はきゃぴきゃぴ声でもまだ良いかもしれませんが、最後のリラックスタイムにきゃぴきゃぴした声で誘導されると集中できませんよね。
ですが、声が高いのに無理やり落ち着いたトーンにしようとするとものすごく違和感がありますよね。疲れているような印象を抱いてしまって、あまり良くありません。
ゆったりとしたペースで話す
声が高い人は、ゆったりとしたペースで話すと落ち着いて聞こえます。
例えばシャヴァ・アーサナの誘導で
「両足をマット幅程度に広げ両腕は脇の下にタマゴ1個分程度の空間を作り全身の余分な力を手放します」
という言葉を5秒で言うのと10秒で言うのではかなり印象が変わります。
そして、言葉をなるべく「、」で区切るようにしましょう。上記の言葉で言うと
「両足を、マット幅程度に広げ、両腕は、脇の下に、タマゴ1個分程度の空間を作り、全身の、余分な力を手放します」
という感じになります。
さらに
「両足を~、マット幅程度に広げ~、両腕は~」
という風に、言葉を短く切らずに少しだけ伸ばし気味に言うと、とても穏やかで優しい印象になります。
声が低い人
反対に声の低い人は普通に話すだけでも落ち着いて聞こえますが、ちょっと間違えると愛想が悪いように聞こえてしまいます。
語尾をちょっとだけ上げて話す
声が高い人と同じようにゆったりとしたペースで話すところまでは同じですが、声が低い人は
「両足を~↑、マット幅程度に広げ~、両腕は~↑」
という感じで(文字で表すのはとても難しいのですが…)、少しだけ語尾を上げる部分を作ると明るく聞こえやすいです。
間違っても「両足をぉ~、マット幅程度にぃ~、広げてぇ~」といっただらしない言葉遣いにならないようにしましょう!
また、少しだけアゴを上げながら話すと、声が低くても明るく聞こえるのでこちらもぜひやってみてくださいね。
いずれにしても、自分の声を知らなければ声に気を使うこともできません。まずはボイスレコーダーをフル活用して自分の声を知ることが大切です!
インストラクターごとの個性を感じる
特に大きなチェーン店のスタジオに多いのですが、レッスン内容が決まっていることがあります。
たとえば、大手ホットヨガスタジオの「LAVA」。私も1回券の会員ですが、たまに勉強のためレッスンに参加します。
LAVAでは豊富なプログラムが用意されていますが、一つ一つのプログラム内容は呼吸もポーズも、進行は全店共通となっています。
ですが同じ内容にもかかわらず、インストラクターによって全く違うものに感じられることがよくあります。これは大げさではありません。
LAVA以外にも決まったレッスンを行なうスタジオに通ったことがありますが、「いつも同じようなレッスンやってるな」と思うインストラクターさんもいれば、毎回ボキャブラリーを豊富に使い、同じポーズの流れなのに違った感覚を味わわせてくれるインストラクターさんもいます。
その日参加しているお客様によってもポーズのキープ時間を少し調整したり、初心者が多い場合は安心できる言葉を多く挟んだり、サポートにまわったり。
しかもサポートにまわっている間も、慣れているお客様のためにさらに深めるポーズを言葉で誘導したりと、常にお客様全員に目を配っています。
それができるインストラクターになるにはもちろん経験も大切ですが、そういったインストラクターに多く出会うこともまた大切です。
「習うより慣れろ」という言葉もありますが、人の身体を扱うお仕事ですから、やはり手探りで行うよりもお手本が何人かいた方が不安も解消しやすいですよね。
もしもレッスン内容が決まっているスタジオに通うことができるなら、同じプログラムをできるだけ多くのインストラクターさんで経験してみてくださいね!
まとめ
ヨガのインストラクターになったあとも、常にレッスンの質を高めていく必要があります。
もちろん自分一人でできることですが、更に色々なインストラクターのレッスンから良いところを吸収した方がレッスンが良くなる可能性は何倍にも広がりますよね。
ちなみに私はインストラクターになりたての頃は声の大きさやトーンに自信がなかったので、上記のことを実践しつつ、レッスンが始まる前に一度スタジオに入り、音楽をかけたり室温を調整しながら声出しの練習もしていました。
そのスタジオごとに広さが違うため、毎回声を調整してからお客様の前に立つようにしたのです。
自分の声に自信が持てると、意外とお客様から「先生の声がすごく良くて寝そうになっちゃった」などと言ってもらえたりしてびっくりします。
レッスン自体への自信にも変わっていきますので、ぜひこれらの部分に注目してヨガレッスンを受けてみてくださいね。