カンペを見ながらレッスンするのはプロ失格?新米インストラクターがぶち当たる疑問

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こんにちは、ヨガインストラクター&ライターのあゆみです。

ヨガインストラクターになったばかりの頃、私はレッスン中に流れを確認できるように、近くにカンニングペーパー(カンペ)を置いてレッスンをしていました。

ですが、人によってはこのカンペ、使うべきではないという意識があるみたいです。

カンペを使う=プロ失格?

インストラクターになったばかりの方にお話を伺う機会がありました。

彼女は最近までとあるヨガスタジオでアルバイトとして働いており、現在はフリーランスのインストラクターとしてデビューしたばかり。

アルバイトをしていた頃もそのスタジオの研修を受けてお客様にヨガを教えていましたが、そのスタジオではレッスン内容が毎回決まっていました。

ですがフリーランスになった今、レッスン内容は自由なため、内容を毎回変えているそう。

内容を忘れてしまいそうだからカンペを持ってスタジオに入ったところ、彼女の前の時間にレッスンを行なっていた先生に、「カンペを見ながらレッスンするのはプロとして失格だよ。私が新人の時は初めから見ないでやったし、レッスン内容もお客様に合わせてその場で考えたよ」と言われたそう。

新人の彼女はかなり驚いたそうで、「私以外の新人のインストラクターは初めからレッスン内容を頭の中で考えて、カンペも見ないでレッスンができるの?私はプロ失格なの?」と思ってしまったみたいです。

カンペ=悪じゃない。カンペばかり見ていることがダメなんです

この話を聞いて、そのベテランのインストラクターの言葉は、新人のインストラクターに対してあまり親切ではない言葉だなと感じました。

これを言われたインストラクターは、カンペは絶対に見てはいけないものだと思ってしまいますし、「初めからレッスン内容をお客様に合わせてその場で考えた」というのは素晴らしいことですが、初めからこれができるインストラクターは少ないです。

もちろん、そのインストラクターが言いたいこともわかります。カンペをじっと見ながら、お客様を見ずに、下を向いた状態でレッスンをするのは確かにプロ失格です。

ですが、新人の頃にカンペを近くに置いておくのは、言わばお守りのようなもの。それがあるだけで、レッスン内容が緊張で頭から抜けてしまっても、カンペがあると思えば冷静でいられます。

もしカンペを持たずにレッスンを行ない、レッスン内容が頭から抜けて、しかもカンペがないから頭が真っ白になってしまって、「え~っと…なんだっけ…あ~ごめんなさい、ちょっと待ってくださいね…」などと言っていたらそれこそプロ失格です。

「カンペを見ながらレッスンをする」のはプロとは言えませんが、「カンペを近くに置いていざという時に見る」のは、新人がプロとして仕事をこなすために必要な手段ではないでしょうか。

「プロ」としてのカンペの見方

大前提として、カンペは最終手段と考えておきましょう。見なくて済むのであれば、それが一番です。

では、実際にカンペを見ないといけない状況に陥ったらどのように対応するのが正解なのでしょうか。

まずはこんな感じで、自分が生徒の方を見た状態で、振り返った時に見やすい位置にカンペを置きましょう。(絵心に自信がないのでペイントで失礼します…)

カンペは少し大きめの字で書かないと、座った位置から見えない&スタジオが暗いともっと見えないので、少し遠い状態でも見えるくらいの字の大きさを意識しましょう。

カンペを手で持ちながら見ると一気に素人くさくなるので、できれば一度も触らないようにした方がいいです。

理想は、生徒がこちらに向いている時はカンペを見ずに、こちらを見ないで下を向くポーズ(チャイルドポーズなど)の時に流れを確認すること。

実際に生徒の側でレッスンを受けている時、下を向くポーズの際はインストラクターの動きはまったくわからないのでこれが最良のタイミングです。

本当に困ったら堂々とカンペを見る!

カンペは最終手段とお話ししてきましたが、本当に訳が分からなくなってしまったら逆に堂々とカンペを見た方がいいです。インストラクターが不安そうにしていると、生徒はもっと不安になります。

ヨガはゆったりとした動きが多いですが普段あまり動かさない身体の部位を使うので、生徒の中には特定のポーズに不安を感じる方もいます。

腰に痛みがある生徒が、腰を反らすポーズでのインストラクターの誘導があいまいだと、本当に恐怖すら感じます。

たとえばブジャンガ・アーサナ(コブラのポーズ)で、カンペを見ずに「えっと…あ、うつぶせになって…両手を床について…手で床を押して…上半身を起こして…」といった誘導をされるのと

カンペを見ながら「それではうつぶせの姿勢になりましょう。まず両足を腰幅に開き、両手は胸の横につきます。息を吸いながら両手で床を押し、少しずつ胸を床から離していきましょう」

と誘導されるのでは、カンペを見ていても、圧倒的に後者の方が安心できますし、わかりやすいですよね。

まとめ

新人の頃に戸惑いがちな、「カンペ問題」についてお話ししました。

スタジオがカンペを置くことを禁止している場合は別ですが、新人の頃はカンペを近くに置いてレッスンをしても良いと私は思います。

レッスンを続けるうちにカンペなしでもできるようになりますし、生徒の身体の状態に合わせてレッスン内容をアレンジしたり、最終的には当日来ている生徒さんを見てイチから頭の中でレッスンを構成することもできるようになってきます。

プロとして仕事をするために、自分が安心できる状態でレッスンを行なうというのは恥ずかしいことではありません。良いレッスンを提供するために、カンペをうまく活用してくださいね。

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